ピアノの蔵

築150年の蔵を書庫とレッスンルームに

医学部教授を退官されたご主人の大量の資料や本の整理収納と、ピアノを教えておられる奥様のレッスンルームのために、築150年の厨子二階の納屋の改修した事例です。今ではあまり使われなくなった納屋も、工夫次第でこのように趣味の部屋などに、有効活用できます。

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焼杉の板を張り、黒い外観にしました。左の引き戸が旦那さんの書斎の、右の二枚引き戸が奥様のピアノ教室の入口です。

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焼杉の黒、いぶし銀の瓦、漆喰の白が美しいコントラストをなしています。

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縦張りの腰板が美しい木製建具の引き戸。ピアノ教室の生徒さん達がここから出入りします。

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旦那さんの書斎。床から天井の梁までの高さの本棚がずらりと並びます。

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ピアノ教室の入口には、来客用の靴箱をつくりつけました。右手のガラス戸の入口をあけると、厨子二階の二階床を取り払い、梁を見せた吹き抜けのピアノの部屋です。

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防音、耐力壁、防寒の3つを兼ねた分厚い壁で仕切られたレッスンルーム。二重に入れたグラスウールと遮音シートボードを下地に、漆喰を刷毛引きして仕上げました。調度が入るまでは残響時間がやや長い感じでしたが、ピアノやカーテン、ソファーなどが入り、ちょうどよくなりました。音の反射がやわらかく、ピアノの先生である奥様も、大満足。

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室内楽のアンサンブルをすることもあるので、それぞれの演奏者が譜面台の楽譜を適正な明るさで見ることができるよう、あらわしになった梁に取り付けた白い照明レールに、位置を自由に動かせるスポットライトを数カ所にもうけました。壁一面には楽譜用の本棚をつくりつけています。

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一面真っ白な壁の空間に小さくあいた窓。庭の眺め四季の移ろいを楽しむことができます。

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二階へあがる梯子階段。勾配がきついので木の手すりをつけました。

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階段をのぼったところ。元からある納屋の梁が立派です。

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2階の奥から階段方向を望む。耐震補強も今回の改修の目的のひとつだったので、元の土壁の内側に板張りの内壁をつくり、小屋裏にも厚板の天井を張り、元の土壁だけでは足りない耐力を補いました。



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