杉山裕樹

静岡県藤枝市出身
静岡市西高校卒業

自分がやりたかった仕事がここにあります。
早く技術を身につけたくて、修業中です。

小学校の頃から、近所の警察官のおじさんが趣味でデッキや家具を作るのを手伝うのが好きで「大きくなったら、サッカー選手か、大工になりたいな」と思っていました。中2ぐらいで、サッカー選手はむずかしいかな、ということが分かって来ると「大工になる」と気持ちが、かたまっていきました。

高校を卒業して、大学に進学することも考えたのですが、周りにいる大学生といえば、バイトばっかりしていたり、単位を取るのに追われていたり、それは自分のしたいことには思えませんでした。それよりも、一日も早く現場に出て、大工の技術を身につけたい!という思いが強く、弟子入り先を探し始めました。

地元でも探して、話を聞きにも言ったのですが、情熱大陸を見ていた親に薦められて宮内建築のホームページを見たら「オーダーメイドで、住む人が望むような家を作る」ということが書いてあって、ここだ!と思いました。親方に手紙を書いて、やりとりしていく中で「大学に行った方が人脈も広がる」とも言われ、ぐらつきもしたのですが、それでもやっぱり、早く技術を身につけたい、と粘って、採用してもらいました。

最初の仕事は当時工事中だった「記憶を継ぐ家」の現場の掃除でした。想像していた以上に立派な木を使っていることにびっくりしました。そこにあったのは、自分が将来建てたいような家。自分がやりたいのはこういう仕事だ。こんな家を作れるようになろう!と、そう確信しました。

2011年に弟子入りして、3年目になります。刻み仕事など、作業場でのコツコツとした仕事も集中する感じでいいのですが、現場に出ている方が自分は好きです。毎日少しずつでも、できあがっていくというのが充実感があるし、職人さんとやりとりをしたり、お客さんに自分のやった仕事をほめてもらったり、よろこんでもらったりすることにやりがいを感じます。

親方には、最初は威圧感を感じましたが、大工を志す者に思いをかけてくれる、素晴らしい親方です。ふだんから冗談を言ったり、毎晩夕飯(親方飯)を作っていただいています。仕事の緊張感はもちろんありますが、嫌なストレスはありません。バイクで一緒にツーリングに行ったり、会社以外の世界をいろいろ見せてもらえていて、自分は幸せです。

多少、自分でも自信のようなものがついてきた面もあり、それが、変なプライドというか、まったく違っていることを、これでいいんだと思い込んでやってしまっていたりという失敗につながることも時々あります。今の目標は、現場をまかされるような大工になるということです。謙虚に、かつ、自信をもってやっていきたいです。