
優れた日本の木造技術が身についていることは、僕にとってはあたりまえのこと。設計の三澤文子さんとの木質ラーメン構造の研究、設計の川端眞さんとの水中乾燥や四寸角挟み梁工法の開発など、木造の可能性を求めて、たえず前進し続けています。
2本の梁で柱を挟めば、地震に強い仕口がつくれるはず。そのためには内部まで均質に乾いた強い木材が、安価に大量に必要。間伐材を水中乾燥すれば、それが可能ではないか。たくさんの人との共同研究のなかから、四寸角挟み梁工法は生まれました。
水中乾燥と四寸角挟み梁工法を利用し、落とし込み板壁の家をつくる。すると建築時の環境負荷がきわめて少なく、間伐材を大量に使用できる家がつくれます。これからでてくる年輪の荒い木であっても、安全な家を建てることが可能です。
地震に耐えること。山を守ること。そのために絶えず新しいことに取り組んできました。モダンな感覚を取り入れて家をつくることが、世代を越えて「残したい」という気持ちを生み、長寿命な家につながると信じて、これからも前に進み続けます。