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2019年7月23日

朝田善之助記念館

規格外のため普通は流通しない
9センチ角のヒノキ材でつくった
最大スパン5.4mの木造二階建て

伝統と現代の
知恵と技術が交差する

9センチ角のヒノキ材のみで基本構造を組み上げました。京都市左京区に建設した、公益財団法人のための資料館です。規格外のため流通することのない安価な9センチ角のヒノキ材で最大スパン5.4mの木造二階建ての架構を構成しました。設計は森田一弥建築設計事務所。4寸角挟み梁工法を共同開発した、川端建築計画の川端眞氏にも協力していただいてます。細い材なので断面欠損を最小限にするために構造用長尺ビスで固定。継ぎ手の位置も分散させて強度を確保すると共に、何重にも組み合わされた大量の木材が、この建築の特徴的な意匠にもなっています。第 7 回京都建築賞、優秀賞受賞。


設計: 森田 一弥     竣工年: 2018年
規模: 木造2階建て    用途: 資料館
設計協力: 川端建築計画 写真: 表恒 匡


2019年7月23日

設計士が母のために建てた家

桂離宮とサヴォア邸をイメージしつつ
限界耐力計算で構造安全性を確かめた
木組み土壁石場建ての家

構造体にいっさい金物を使用していない
人の命と財産を護ることのできる家

かねてより親交のある徳島の建築士、清水裕且氏が自身の母のために設計した家。限界耐力計算を使って構造安全性を確かめた、地覆組による石場建ての家です。構造体にはいっさい金物を使用しておらず、施工には、これまでの携わってきた構造実験で得たノウハウを全てつぎ込みました。「大工の勘」のような曖昧なものではなく、きちんと学術的な裏付けのあることばかりです。徳島の木頭杉を滋賀の宮内建築に運んで刻みをし、それを建設地である徳島に戻しての上棟。作業には、三重、高知、岡山、奈良の仲間たちが駆けつけてくれ、普段からのネットワークの大切さを感じます。上棟後は地元の工務店に引き継ぎました。


設計: 清水 裕且    竣工年: 2019年
規模: 木造平屋石場建て 用途: 住宅     


2019年7月25日

天川の風が吹く家

建主さんのおじいさまの山の天川の材をふんだんに使ったスタイリッシュな家です。階段と玄関とリビングの境の障子の格子とを合わせたデザイン、トップライト、選り抜かれた照明やストーブなど、隅々まで建て主さんの鋭い感性が貫かれています。

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正面真ん中に杉の引き戸のある玄関棟と母家とが合体した外観です。

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玄関棟。美しい瓦屋根の軒を深く出しました。外回りはジョリパットでの左官仕上げで丸くしあげ、敷石には玄昌石を用いました。

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杉の引き戸を雨や陽射しから守るために、軒をしっかりと出しています。持ち出している材も壁に合わせて丸く仕上げました。

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広い玄関は外と同じ玄昌石を敷き、天井は杉の柾目の網代で仕上げました。

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リビングから、玄関を振り返ると、奥の幅広の障子の格子と、手前の階段の段々がぴったりと合っています。腕のいい建具屋さんにそのように作ってもらいました。

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リビングから2階にあがると夫婦寝室と子供部屋、1階奥には客間などに使う和室があります。

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落ち着いた雰囲気の本格的な和室です。壁は二度塗り回した聚落仕上げ。床框やヤニ松、地板は桜、床柱は建主さんのおじいさまが孫のためにととっておいた天川産の銘木です。

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襖の紙は江戸時代から伝わる板木で刷った唐長のもの。雲母が鈍く輝いています。引き手は漆塗りです。

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和室の横の日当りのいいところにある台所の脇にはノルウェーのヨツール製のスリムなストーブがあります。

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ヨツールのストーブは平面が正方形で、正面にも側面にも大きな窓がついています。火を焚くと、輻射熱で部屋全体があたたまります。

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リビングに対面する台所正面。リビング側にはクルミ製の扉だけが見えていてスッキリしています。カウンタートップは黒い人工大理石。細長いですが、真後ろに天井までのなつくりつけ収納があり、使いやすい台所です。

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リビングからガラス戸越しに外のデッキにつながっています。

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杉板のデッキ。ここも軒をしっかりと、二重に張り出しています。

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玄関方向に向かってデッキを見たところ。隣の家に接する縦張りの板壁に、通しのベンチをもうけました。人が集まって外でバーベキューをするときなどに使い手があります。

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玄関側からデッキ奥を見たところ。細い横格子を入れ、デッキから外は見えても、外からはデッキの内側が見えないようにしてあります。

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リビングの吹き抜けには、デンマークのルイス・ポールセンのライトを吊り下げました。吹き抜けの大空間を利用して、プロジェクターで大画面で映画を観ることもできます。

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2階の廊下の手すりは細い無垢の材で仕上げました。すぐ上に天窓があり、トップライトを取り込んでいます。正面つきあたりは、夫婦寝室です。

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寝室の手前に、玉杢の一枚板のテーブルをおきました。御主人のパソコンスペースとなります。

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2階突き当たりの夫婦寝室。窓からバルコニーに出ることができます。

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バルコニーから夫婦寝室を見たところ。

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トイレの脇の手洗いスペースの正面の壁は、建て主さんの希望で真っ赤に仕上げました。ルイスバラガン風です。

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1階のお風呂の手前の洗面台です。洗面台の前には大きな鏡を、上にはすっきりとした扉の収納棚をつけました。

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浴室は、壁に青森ヒバを張った、ハーフユニットバスです。

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ウッドデッキからの夜景。

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デッキの夜景。ベンチを照らす照明をつけています。

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玄関の夜景。引き戸の中心を、真上からぼんやり照らしています。

2019年7月25日

記憶を継ぐ家:石場建て

170年前からここの場所にあって、大切にされてきた家の記憶を継ぐべく、元の石場建てのつくりやただずまいを、新築として再現しました。本格的な伝統構法の家でありながら、あたたかさや使い勝手など、現代の生活の要望にも十分にかなえた、美しく、スタイリッシュな家に仕上がった自信作です。

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礎石の上に柱が直接建つ「石場建て」の家あること、縁側の建具のガラスの割り付けなど、元の家の意匠を踏襲した「記憶を継ぐ家」です。

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冬でも燦々と陽射しが降り注ぎ、太陽光の「ダイレクトゲイン」をめいっぱい得られる縁側。明るさとあたたかさをもたらしてくれます。

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大理石のカウンタートップが美しい、スタイリッシュなキッチンセットはドイツ製。北側にはめころしの窓をもうけ、壁の白さが引き立つ、明るい台所となりました。

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メイスンリーストーブのあるあたたかなリビングダイニングには、宮内建築特製の大きなテーブルが。ここが、家族の居場所の中心となっています。カウンターキッチンと、対面でつながっています。

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メンスリーストーブ。レンガが蓄熱した輻射熱の放射で、部屋に仕切られていない、一体となった広い空間をあたためます。元あった家の解体材も、薪として大切に使われています。

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漆喰塗りの白い天井に映える、小屋裏の美しい木組み。その間を、二重煙突が、家の背面で屋根へと抜けていきます。掃除しやすいように、点検口をもうけてあり、年に一回はたまった煤を払います。

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縁側から小屋裏までが一気に見渡せる、リビングの吹き抜け空間。水中乾燥材の美しい木肌の梁が重層的に直交する、開放的でダイナミックな空間となっています。

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リビング側から縁側を臨む。縁側との間にある障子は、4本レールで引き込めるようになっているので、広々とした空間が得られます。なお、ここまでの開放的なプランは、限界耐力計算にもとづいた構造設計によって実現しています。

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リビングの東に続く8畳の座敷には、床の間と二間の仏間が。「記憶を継ぐ家」の元になる家を守って来た先祖が、新しい家を見守ってくれています。

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玄関脇の土壁。丸く塗り籠めて、やわらかいあたたかい表情を出しています。

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これが石場建ての足元。柱は礎石の上に直接建ち、足固めがその柱同士を横につないでいます。

2019年7月25日

飯道山を望む家:四寸角挟み梁工法

間伐材利用として宮内建築で考案して特許も取った「挾み梁工法」と、伝統構法の真髄ともいえる独立基礎の上に柱が建つ「石場建て」を採用しながらも、モダンでスタイリッシュな家です。

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金物を使わない木組みでここまで開放的な空間を実現する方法は、板倉構法・四寸角挟み梁工法・石場建ての組み合わせしかありません。

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「飯道山を見ながら暮らしたい」という施主さんの要望を生かす。それがこの家の肝となりました。室内と広いデッキとが、ひとつながりになった一体感がたまりません。

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三角と四角とが織りなすリズムが、スタイリッシュな外観を成しています。

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横から見たところ。挟み梁が積層していって、屋根の勾配を作っています。足元は、礎石に柱を直接置く「石場建て」です。

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家の隅に、床に埋め込んだ浴槽があり、お風呂に入りながら素晴らしい眺望を満喫できます。

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これが四寸角挟み梁工法。四寸角の梁を向かい合わせ、両方からつなぎ材を挟み込みます。高さ違いで二組の梁がつなぎ材を挟むことを、どんどん繰り返していくことで、柱を立てることなく、梁材を延長していくことができます。耐力を保ちながら、長いスパンを飛ばせるのが、利点で、伝統木造で広い開放的な空間を造り出すのに効果的な方法です。

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開放的なリビングにメイスンリーストーブと、リビングに面しているオープンキッチン。

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梁から三本レールの鴨居を吊り、障子をたてて囲った四畳半の和室。

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障子を閉めると、このように行灯になります。

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広いデッキと、深く出た軒が、雨風から家を守りつつ、冬の陽射しを取り込みます。

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夜、ライトアップすると、ガラス越しにライトアップされた挟み梁の木組みが綺麗です。

2019年7月25日

信楽のまあるい家

「この敷地なら、丸しかない」という、設計の川端さんの発想から生まれた丸い家。当初は十二角形を考えていたのですが「どうせならと円に」と。それが、この家の強烈な個性となりました。

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まあるい家は完全な円ではなく、背面は円弧の弦になっています。正面から見ると、レンガタイル、木、黒い塗り壁と三層になっていますが、木の部分から上が生活階です。

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階段で家の裏側の弦にアプローチして、家に入ります。家の背面のすぐそこは、裏山になっています。

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円の中心核の部分。ピンク色の壁がまあるく弧を描きます。放射状に梁が入った上部は、家の裏側からアプローチできるロフトになっています。

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リビングダイニングからキッチンにつながる空間。大洋を航海する船室のようでもあります。

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円弧の裏側の弦の部分に、玄関があります。奥の板戸が子供部屋。その上面には、ロフトの一部を仕切って作った瞑想部屋があります。

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瞑想部屋の照明。壁に幻想的な影をもたらします。

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玄関右手の板戸をあけると、子供部屋です。壁面は空色で、板張りの天井にはお日様の形の楽しい照明をつけました。

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玄関をあがった部分に、壁面いっぱいの収納棚。円周部分はすべて窓になっていて収納はもうけられない分、円周のバックヤードにあたる弦側で収納をがんばります。写真奥、玄関左手の板戸から、キッチン裏の収納につながります。

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円弧の中には間仕切り壁はあっても、天井までは立ち上げていません。直線と曲線の木が、白壁をバックに織りなす景色が面白いです。

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所につながる扉をあけた、台所バックヤードの右手にある棚。ピンクのまあるい壁の裏側にあたるので、棚板も必然的に曲面を描きます。大工泣かせです!

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台所のバックヤード左手に洗濯機置き場。

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北側の裏山の面した下屋部分にもうけた、板の間と小上がりの畳敷きのある寝室。押し入れを作れない分、畳の下に収納をもうけました。

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水中乾燥材の美しい木肌のカウンターのあるシンプルな脱衣洗面所から、白を基調としたお風呂場へ。

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まあるい家の形状に合わせた、曲線的な浴槽を選びました。ガラス質で黒にヘアラインの入ったデザインのシャープな壁で、白い空間を引き締めます。

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階段の踏み込み面。キリンの模様に割ったタイルを不規則に割り付けました。

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タイル部分と木部との取り合い。

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外に面した窓はヒンジで外側に開放できるようになっています。

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陶芸家のご主人とご家族。

2019年7月25日

京町の家:四寸角挟み梁工法

「石場建て」と「板倉工法」という、地震に対する構えをして矛盾するこの二つの要素を「水中乾燥材による四寸角挾み梁工法」で融合させ、耐震性を確保するためにを研究開発しました。2008年11月9日放送の「情熱大陸」に取り上げられました。

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間口が小さく、奥行きが長い敷地に建つ、町家風の平入の家です。通りに面した表玄関と、建物脇を奥に入った妻面にある通用口とがあります。

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わずかにむくりの入った、美しい屋根。雨樋は銅製です。

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模型で見てみましょう。石場建てで、金物を使わない板倉構法を実現するために編み出した「四寸角挟み梁工法」を、最初に実現したのが、この京町の家です。足元付近と桁付近、四寸角材がサンドイッチのように重なった構造に注目してください!

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建前の写真で、構造をご覧ください。このように、四寸角を挟み合って組み合わせることで、床面まで届く柱でなくても、耐力が出るだけでなく、巨大地震で傾いた時に、ギリギリまで倒壊しない素晴らしい粘りを発揮してくれます。

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四寸角の角材、込み栓というシンプルな部材の組み合わせで構造体を構成していきます。間伐材利用にもなりますし、まだ実現してはいませんが、将来的にはプレカットでの量産も可能かもしれません。

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石場建ての足固めまわりの木組み。通常の足固めまわりの木組みと比べると、組んだ姿は複雑に見えますが、ひとつひとつの仕口の刻み加工は、シンプルです。

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うなぎの寝床のように奥に長い間取りですが、広いスパンの間に柱がほとんどないのは、四寸角挟み梁工法だからこそです。

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つくりつけの台所。持っている調理独具や食器の寸法に合わせて、かなり吟味を重ねて作りました。

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障子を多用していますが、桟に開け閉てするための凹みや出っ張った取っ手をつけることなく、桟の枠の内側に手がかり様の竪桟をつけています。また、低いところ、高いところを部分的に開口できるようにすることで、夏の蒸し暑い時に気流をつくり、通風を確保しています。

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通用口玄関。四寸角挟み梁の石場建てで高床になっている様子が、よく分かります。

2019年7月25日

南郷洗井堰の離れ 美濃屋:石場建て

定年退職後に、趣味の陶芸や友人との団らんを楽しむために建てた、石場建ての離れです。日常とは違った時間が流れる空間ができました。

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焼き杉板を縦張りした黒い壁と、深い軒の下の黒い敷き瓦、南面の開口部一杯に広がるガラス入りの引き戸とが特徴的な外観を形作っています。

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引き戸をあけると、外から続いた敷瓦の土間になっています。土間では、陶芸などの作業に用いています。延べ石に柱を直接建てた石場建てです。足固めの下は無双窓になっていて、通風を確保できるので、夏、涼しいのです。

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土間の上を見上げたところ。屋根を支えている梁があらわしになっていて壮観です。建て主さんがこの力強さに見合う囲炉裏の鈎を見つけて、吊り下げられました。

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居室は、和室の座敷と板の間の二間。板の間には囲炉裏があります。「男の飲み会」を楽しめる場所です。

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唐招提寺とも似た、おおらかな雰囲気。住宅街の坂をのぼってくると、だんだんにこの家の全貌が見えてきます。

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バーナーで焼いて表面を炭化させた焼杉の壁。防腐性にすぐれています。黒光りしています。

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外回りの建具は木製建具。断熱性能よりも、ガラスの表情にこだわりました。

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雨樋がないので、いぶし瓦の美しさが、より強調されます。

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雨落ち部分には、瓦を地面に差し込み、黒い石を敷き込みました。手前を白石、向こうを色のある石を敷き詰めて、楽しい石の庭としました。

2019年7月25日

北山台のバイク乗りの家

バイク好き、漫画好き、フィギュア好きの夫婦二人が、生涯楽しめる家を作りました。「バイクを見ながら暮らしたい!」というのが、最初のオーダー。ホビー・コレクションをおさめた隠れ家的なロフト、猫階段など、遊び心がいっぱいの楽しい家です。

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隅を切った角地の敷地に、まるで安土城の天守閣のような、十二角形の赤い屋根の家が建っています。

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十二角形の屋根の下は、キノコの傘の裏のよう。この土間は、大事なバイクを納める室内ガレージになっています。

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写真左:収納にもなっている箱階段をあがって、ロフトへ。小屋束の足元には、丸いお盆を巡らせ、猫が行き来したり、寝そべったりしやすくしています。サッシの向こうが、ガレージルームです。 写真右:多角形の家では、周縁部が明るく、内側がほの暗く落ち着いた感じになります。明るい書斎コーナーの内側に、吉原の見世格子を意識した、建具で仕切った夫婦のベッドルームを配しました。格子は季節に応じて開け閉めできる、無双窓になっています。

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ロフトは趣味のお部屋。フィギュアを飾ったり、漫画に読み耽ったり、思い思いの時間を過ごします。趣味のお友達の溜まり場になっているそうです。

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小上がりは収納になっていて、飾らないフィギュアを大事にしまってあります。その上を、八角形に面取りした地棟が通っています。天井の低い感じが、隠れ家っぽくていいのです。奥の扉の向こうは・・・

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漫画収蔵庫です!3000冊を優に収納できます。

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一階奥のダイニングキッチン。料理が得意な奥さんがもっと料理に腕をふるえるようにと作ったオーダーキッチンです。キッチンとテーブルは胡桃、作業台はイチョウ。

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同居のお父様のお部屋。夫婦の生活空間とは、独立した位置どりになるよう、気を使いました。

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建て主さんが、家づくりの様子をブログで公開してくれてます。「モリタのバイクばか日記」ご覧ください。

2019年7月25日

鉄道ファンの夢を叶えた家

設計者の庄治洋さんからの依頼で施工をさせていただきました。メイスンリーストーブのある吹き抜けを中心とした、鉄道ファンの心を満たすコーナーもある、楽しい家になりました。

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スッキリとしたデザインでありながら、2階の通り面を板を縦張りにした木のぬくもりを感じさせる外観です。アプローチに京阪電車の古い枕木を埋め込みました。

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節の無いきれいな板でつくった木製扉です。2階部分が張り出しているので、玄関扉をあけても雨がかかりません。

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三畳の和室のを通り、花灯口風のやわらかい塗り壁をくぐると、薪を焚く蓄熱型暖房メイスンリーストーブのある板の間のリビングに至ります。

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板の間は吹き抜けになった明るい板の間。メイスンリーストーブの壁面はベンチになっているので、火を焚くと座面があたたかくなります。掘りごたつ風の座卓で、正座の苦労なしに座の暮らしができます。

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メンスリーストーブの裏面から二階にあがります。電車のホームの電光掲示板が天井から吊り下げられています。

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キャットウォークから吹き抜け全体を見下ろしたところ。

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メンスリーストーブから続いているキッチン。もちろん、クッキングストーブとして使えるようになっています。カウンターがあるおかげで、リビング側からはキッチンの様子は丸見えになることはなく、キッチン側からはリビングに居る人とコミュニケーションができます。

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キャットウォークの突き当たりに、鉄道関係のコレクションを収納する趣味の部屋があります。

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コレクションを収納する棚をつくりつけました。

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2階の子供部屋からは、屋根の上にもあがれるようになっています。

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裏側から見た夜景。リビングからもキッチンからもそのまま出られる広いウッドデッキで、夏に外でご飯を食べたり、洗濯物を干したりできます。