記憶を継ぐ家:石場建て

170年間建っていた家を
この先170年もつように建てなおす

170年前からここの場所にあって、大切にされてきた家の記憶を継ぐべく、元の石場建てのつくりやただずまいを、新築として再現しました。本格的な伝統構法の家でありながら、あたたかさや使い勝手など、現代の生活の要望にも十分にかなえた、美しく、スタイリッシュな家に仕上がった自信作です。

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礎石の上に柱が直接建つ「石場建て」の家あること、縁側の建具のガラスの割り付けなど、元の家の意匠を踏襲した「記憶を継ぐ家」です。

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冬でも燦々と陽射しが降り注ぎ、太陽光の「ダイレクトゲイン」をめいっぱい得られる縁側。明るさとあたたかさをもたらしてくれます。

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大理石のカウンタートップが美しい、スタイリッシュなキッチンセットはドイツ製。北側にはめころしの窓をもうけ、壁の白さが引き立つ、明るい台所となりました。

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メイスンリーストーブのあるあたたかなリビングダイニングには、宮内建築特製の大きなテーブルが。ここが、家族の居場所の中心となっています。カウンターキッチンと、対面でつながっています。

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メンスリーストーブ。レンガが蓄熱した輻射熱の放射で、部屋に仕切られていない、一体となった広い空間をあたためます。元あった家の解体材も、薪として大切に使われています。

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漆喰塗りの白い天井に映える、小屋裏の美しい木組み。その間を、二重煙突が、家の背面で屋根へと抜けていきます。掃除しやすいように、点検口をもうけてあり、年に一回はたまった煤を払います。

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縁側から小屋裏までが一気に見渡せる、リビングの吹き抜け空間。水中乾燥材の美しい木肌の梁が重層的に直交する、開放的でダイナミックな空間となっています。

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リビング側から縁側を臨む。縁側との間にある障子は、4本レールで引き込めるようになっているので、広々とした空間が得られます。なお、ここまでの開放的なプランは、限界耐力計算にもとづいた構造設計によって実現しています。

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リビングの東に続く8畳の座敷には、床の間と二間の仏間が。「記憶を継ぐ家」の元になる家を守って来た先祖が、新しい家を見守ってくれています。

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玄関脇の土壁。丸く塗り籠めて、やわらかいあたたかい表情を出しています。

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これが石場建ての足元。柱は礎石の上に直接建ち、足固めがその柱同士を横につないでいます。

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